さて前回お話ししたように今日はiTunesの設定から見直していきましょう。
と、思ったんですが[ 超初心者向け実践的PCDJ講座 ]と謳(うた)っている手前、まずはファイルの種類から説明します。
んなもん知ってるわ!!という人は読み飛ばしてくださいな。
Contents
オーディオ(音楽)ファイル
オーディオ(音楽)ファイルとは音楽をデジタルデータ化したものです。
今現在、様々なオーディオファイルの種類がありますが、ここでは全ては紹介しません。
なぜなら必要ないからです。
パソコンマニアになるのであれば知っておいて損はありません。
ただ、ここでは超初心者が最低限の用語を覚えつつ、PCDJを「普通」にやれるとこまでを扱いたいと考えています。
(まあ、ぼくもあんまり知らないんだけどね…)
拡張子って何よ?
ファイルの種類をどこで判別するのか?という疑問がでますね。
「Track1.wav」とか「Track2.mp3」とか.(ドット)の後ろに付く英数字を拡張子といいます。
これはオーディオファイルに限った話ではなく、PCで扱うファイルは例外を除いて.(ドット)の後ろに英数字で表します。
例えば画像だったら「picture1.jpg」とかそういうのです。
でもそんなん見れねーし!!
はい、ちょっと待って下さいね。説明します。
Finderの設定を見直し、拡張子を表示させよう
確かMacでは拡張子は、デフォルトでは表示されないはずです。
まずは「Finder」を起動します。
「環境設定」を開きます。
「詳細」のタブをクリックします。
「すべてのファイル名拡張子を表示」のチェックボックスにチェックを入れる。
こうする事で拡張子が表示されるはずです。
オーディオファイルの種類
Mac使いでPCDJをやるのであればこれだけで十分だと思うものを下記に記しました。
WAV
これは「ウェブ」だとか「ウェーブ」又は「ワブ」と読みます。
人によっては意味が通じません。
あれっ?おれ言い間違えた…?とか思ったりするぐらい、読み方は人それぞれです。
簡単に言えばCD音質と思っておいて下さい。
無圧縮方式のファイルで、一般的にPCDJをする上では最良の選択です。
AIFF
一般的には「エーアイエフ」とか「アイフ」とか読みます。
ざっくり言ってApple版のWAVです。
こちらも同じく無圧縮方式です。共にPCDJをする上で最良の選択です。
Apple Lossless(ALAC)
そのまんま「アップルロスレス」と読みます。
ぼくは端折って「ロスレス」と読んでいます。
こちらは圧縮方式のフォーマット(形式)になります。
圧縮といっても可逆圧縮方式です。
「ファイル容量は圧縮するけど、音質はそのままだよ!」という、いいトコどりの形式です。
mp3
こちらはみなさん聞いたことぐらいはあるんじゃないでしょうか?
「エムピースリー」ですね。
圧縮音源といったらmp3というぐらい普及しています。
こちらは不可逆圧縮です。「不」の文字の示す通りです。
音質を犠牲にファイル容量をガッツリ削っています。
そしてmp3の中でもビットレートというものがありまして、このビットレートが曲者なのです。
iTunesのCDの読み込み設定を見ると「標準音質」、「良音質」、「高音質」とありますが、Appleに騙されてはいけませんw
一般的に、DJをするなら320kbps以外は使わないで下さい。
とりあえず数字の意味は今は考えないで下さい。(また機会があれば説明します。)
320
これが基本です。
結局どれにすりゃいいのさ…
そうですよね。
分かります。
悩みます。
困ります。
音質で選ぶならWAV・AIFF
ここまでで「WAV」「AIFF」は最良の選択と言いました。
そう、最良なんですよ。
音質は…
タグってなにさ?
オーディオファイルにはタグというものがあります。
タグって何よ?って話ですが、あまり深く考えなくっておけ!
これがあることでファイルの扱いが格段に良くなります。
WAVにもあるようですが、いちいちツッコミを入れると上級者向けの話になってしまう為、省略します…正直ぼくもよくわからんです。
まあ、画像を埋め込めたり、ファイル自体の移動をした時に設定が変わらず後で困る事がありません。
タグ管理の観点からは「AIFF」と「mp3」をお勧めします。
内臓ドライブ(HDD / SSD)の容量の壁
突然ですが、みなさんは内臓ドライブ(HDD / SSD)と使ってます?
それとも外付けのドライブ(HDD / SSD)を使っています?
困ったことに容量は有限なんですね…
ぼくはDJするときに外付けドライブを付けるのが嫌で、MacBookProの容量を1TBにしました。
(これだけで6万の出費ですわ…)
WAVやAIFFは容量凄いです。凄すぎです。
CD一枚(10曲ぐらい?)で約700MBです。2枚で1.4GBぐらい。
CD20枚で14GB。
CD200枚で140GB。
CD2000枚で1400GB(1.5TB)
Oh……
こんなん無理ゲーっすね。
さすがにぼくも2000枚は無いと思うのですが、iTunesには16374曲あります。(2017年5月31日現在)
これが全てWAVやAIFFだったら、1曲60MBとすると、982440MB(9.8TB)となります。
はい、無理〜。
こんなん絶対無理、無理。
ただね、音源集めてたらこれぐらい、あっという間にいきますよ。
最強フォーマットApple Lossless
そこでこいつの登場です。
先にも述べたように、可逆圧縮です。
ファイルの容量はかなり抑えられます。
かつ音質に劣化が無いとくればこれ一択ですね。
個人的には最強のフォーマットだと思っています。
よく言われる音質の劣化はあるのか?という事についてはDr.MacManさんのこの記事が秀逸です。
よく検証されていて素晴らしいの一言です。
じゃあmp3はいらない子なの?
そんなことないです。
mp3にも利点はあります。
320kbpsの最高音質ですら、Apple Losslessの半分〜1/3程度のファイルサイズです。
このコンパクト感は他では味わえません。
音質の劣化も、個人的には耳が悪いのか分かりません。
(さすがに192kbpsぐらいだと分かりますが。)
この辺りの検証・考察はDJ Q’HEYさんのブログに詳しい事が書いてあります。
少し古い記事ですが、かなり為になり、興味深い記事でした。
検証:WAVと320kbps mp3はクラブで聴き分けられるのか!?
まとめ
基本的にはApple Losslessにしよう!!
次いでmp3の320kbpsにしよう!!
こだわりがある人は「WAV」か「AIFF」でもいいけど、容量にはご注意!!
最初にそれぞれのメリット・デメリットを知り上手にファイル管理をしましょう。
ではでは。
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